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セント・オブ・ウーマン/夢の香り

オーシャンズ13で悪役を演じたアル・パチーノ。
アクの強い役者であるが故に、嫌いな人も多いだろう。
でも私は、実はとても好きな俳優の一人。

そのきっかけとなったのが、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」という映画だ。
この映画は私にとって、ベストワンの映画である。

ストーリーは、失明という怪我を負った退役軍人が人生に悲観し、自殺をするために、たまたまバイトで給仕に訪れた若者と共にニューヨークへ旅立つというもの。

盲人という難しい役柄ながら、その役柄を見事にこなしているだけでなく、人生の苦しみについて、もがき苦しみ、自棄的になった彼の演技は、まさにこれまで何十年と苦しんできた気高き退役軍人が、そこに存在したかのようである。
そしてクライマックス、そこに結ばれた友情が彼を絶望の淵から救う。

アル・パチーノと言えば、ゴッドファーザーが有名だが、この映画を見てから、完全に私は彼に魅了されてしまった。

なんと素晴らしい映画だろう。
タンゴを踊る場面、実に素敵だ。音楽のもの悲しさが心の琴線を揺らす。
そして最後の演説の迫力は強く人の心を揺さぶる。
生きるために必死で考える若者を突き落とそうとする校長と、彼を断固として守る退役軍人。

また、駆け寄った女性に対して石鹸の香りを言い当て、「これでいつでもあなたを探せます」と言い置き去ってゆくところ。

日本映画なんて、足元にも及ばない。
ため息が出るほど、素敵で、何度も見たくなる。

もし、まだ見ていない方がいたなら、是非お勧めする。

オーシャンズ13

先日レンタルビデオ店で借りられなかった、「オーシャンズ13」をが1枚だけ戻っていたので、すかさずGET。
取り敢えず観たのですが、ん~、まあ、中の上というところかな。

このシリーズはコメディで非常に軽いタッチで描かれているので、まあ、こんなもんだろうけど、
ちょっと期待はずれだった。

キャストは豪華な面々で、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、アル・パチーノと錚々たるメンツだが、なんか、やっぱりそれぞれの個性が活かしきれていないというか、場面が次々と展開してスピード感はあるものの、脚本が薄っぺらな感じ。

それに、中国と韓国と日本がごっちゃに描かれていて、あまりいい感じはしなかった。

やっぱり、欧米人にとって、中国と韓国と日本は同じ民族に見えるんだろうな。
中華料理店が出てきたり、サムソンの携帯電話が出てきたり、相撲が出てきたり。
ありゃないよな。

もっと一場面一場面をしっかり描いてほしかった。
バンクのホテルは「5つのダイヤ」を目指していたけど、映画は「ダイヤ1つ」がいいところだな。

アンドリューNDR114

やっぱり・・と思う人もいることは分かっているのだが、この前借りたDVDのもう1枚、「アンドリューNDR114」にはどうしても触れられずにはいられない。

有名な映画だから、見られた方も多いだろう。
ロビンウイリアムズの真骨頂ともいえる映画だ。

ロボットとしてある裕福な家に迎えられたアンドリュー。
普通の、極一般的な大量生産のロボットであるはずの彼が、木彫りの馬を彫ったり、音楽に聞き入っている姿を見て、彼の主人(サムニール)に、人間性を見出され、彼にさまざまな教育を受け、徐々に人間に目覚めてゆくストーリー。

ネットでのいろいろな人の感想を見ると、原作より面白くない、とか、ロボット三原則に反してガラテアが生命維持装置を外すのはおかしいとか、いろいろ言われているようだ。

いつの時代も同じだが、何かと作品にケチをつけたがる人がいる。
まるで数学の公式のように、寸分違わぬプロットと、的確なストーリー展開、適切な展開のタイミングじゃなければ、俺は認めない、みたいな事をネット上でいう人もいるが、私は、そういう人たちのことを、貧しい感性だな、と思ってしまう。

確かに、そうかもしれない。言っていることは正しいのかもしれない。
だが、そんな緻密の計算をしなければ、そこに映画は成立しないのか、と思う。

この映画は、最初に見たときから好きであった。
ロボットが人間の感性や感情や持つようになる。
創造力を持ち、自由を求め、寂しさを感じ、それを表現することを求め、人を愛し、最後には死を受け入れるようになる。
これは、人の持つ当り前の本能であり欲求だ。

我々人間は、当然のことながら、このような高度なロボットを作り出すことが未だ出来ていない。
映画ではアンドリューは2005年に製造されたことになっていたが、2005年は3年前に過ぎ去ってしまった。
だが、いまだにロボットといえば、ラジコンに手足や関節がついて、環境の変化を感じ取ってプログラムに従って動く。
その程度のものしかできていない。

この話は、遠い将来、もしロボット工学が発展して人間の生活に深く関わってくるようになったとき、人間はロボットにどうやって接してゆくべきか、そしてロボットに万が一「人間らしさ」が備わった時に、それを作り出した人間はどういう選択をするのか、ということを暗示している。

人間はそんなロボットに恐怖を抱くのか、それとも受け入れていくのか。
自我に目覚めた機械を許容できるのか。

もし自我に目覚めたロボットが生まれたとしたら、「永遠の命」はとんでもなく苦痛だろう。
そして人間も、そんなロボットを受け入れることはできないだろう。

しかし、ロボット自ら、自分を人間と同じように死なせることによって、自分の一生を完結させたいと言ったなら・・

ミスのように、ロボットは所詮ロボットとして接するのが正しく、リトルミスやポーシャのように、人間がロボットに愛情を抱くのは間違いだと思う。

だと思うが、、もし「人間らしさ」がロボットに備わったとしたら、拒絶するという選択よりは、受け入れてゆくのが人間として自然ではないか、と考えてしまう。

もちろん、そんなロボットが生まれるなんてことは、絵空事かもしれないが。

ゲーム

久しぶりにレンタルビデオ店に行って、マイケルダグラス主演の「ゲーム」と、ロビンウイリアムズ主演の「アンドリューNDR114」を借りた。
本当は、この前映画を見逃した、「オーシャンズ13」を借りるつもりだったが、全部貸し出し中で、仕方なく。。

どちらの映画も過去に何度か見たことがある作品だったが、やはり、映画は面白い。

「ゲーム」という映画は、投資家で大金持ちのニコラス(マイケルダグラス)が、弟のコニーに誕生日プレゼントとして、謎の組織「CRS」への招待状を贈られるというストーリー。

猜疑心の強いニコラスは、何を売っているのかもわからない組織に入会することを躊躇う。
しかし、興味が全くないわけではなく、「いつでもやめられる」という口車に乗せられ、入会テストを受ける。

そこから、あれよあれよという間に「ゲーム」の中に引きづり込まれてゆくという、なんとも不可解な展開になってゆく。

本当にあんなことが現実に起きたら、というよりまず映画のセットの中じゃなければ不可能だが、時々考えることがある。

この人間社会全体が、実は神の作りあげた「ゲーム」なんじゃないかと。

勝つ者がいて負けるものがいる。
努力したものが必ず報われるわけではなく、生まれながらにして金には困らない人間もいる。

人間は誰もが自分自身で人生を切り開くものだと信じ、努力することは決して無駄ではないと教えられる。
だが、本当にそうだろうか。
誰がそれを証明できるだろうか。

現実に、善人が虐げられ、悪人がのさばる世の中はいつの時代も変わらない。
要領良く立ち回り、時には人をだますことも厭わず、富と名誉を手に入れる。
やっていることは、ボードゲームと何ら変わりがない。

そう思うと、我々の意思で行動している生活そのものが、実は誰かに操られているのだと感じて仕方ない。
この映画を見ると、必ずそんなことを思う。

この世を操る魔法使いは、いったいどこにいるのだろう。

どうも、前回の話を引っ張ってしまいがちな私。
イカンなあ、と思いつつ、やっぱり前回言い足りないことがあって、続編を書いてしまうのだろうな、と思います。

アイ・アム・レジェンド。前回暗めの話をしたので誤解のないようにフォローをしておこうと思いますが、
とてもいい映画です。
別にゴマ摺っているわけではないんですが、本当にいい映画だと思います。
前回の「幸せのちから」よりもずっと。

ただ、この映画のテーゼ(主題)とするところは、とってもディープなところにあるのは間違いありません。

人類滅亡というテーマを扱った映画はこれまでにもいろいろありました。
インディペンデンス・デイのような宇宙人襲来によるものや、アルマゲドンのような隕石落下による自然災害によるもの、コアのような軍事的な兵器開発に絡む人為的なもの、などなど。

しかし、今回は誰もが望んでいる、不治の病への特効薬開発という、多くの人類を救う世紀の大発明が、
実は人類滅亡の第一歩だった、という話がこの映画の前提になっています。

人々が生きるために、良かれと思って行っている行為が、自分たちの首を絞めてゆく。

人類の終焉がいつ訪れるのかは誰にもわかりません。
それが、最期は自然災害のように神によって行われるのか、それとも人類自らの手によって行われてしまうのか。

私は科学者でも医者でも物理学者でもありませんから、全く予測はつきませんが、
人間としての感覚を持って考えてみたとき、それはおそらく人類自らの手によって行われるような気がしてなりません。
理由を訊かれても答えようがありませんが、少なくとも現代の科学技術は、我々人間の制御できる範囲を逸脱した領域に達していると思います。

前回も原発の話をしましたが、原子力の破壊力というものは、一旦危険な状態になってしまうと、それを制御するのは極めて難しい。
チェルノブイリのような旧型の原子炉を使用している国はもうないのかもしれませんが、だからと言って爆発を起こさないという保証があるわけではなく、爆発が万が一起こってしまったら、それを食い止める術は人間にはない。

核ミサイルは全世界に何千と配備されていますが、誰もそのボタンを押さないから、我々が毎日普通の朝を迎えることができるわけで、誰かがそいつを悪用しようと考えただけで、そのボタンを押してしまう危険度はぐっと高くなってしまう。

核だけではない。
この映画のテーマでもあるウイルスだって、新しい薬が開発されれば、それに耐性を身につけたより強力なウイルスが必ず誕生する。
その歴史を今まで延々と繰り返してきたのが人類の歴史です。

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アイ・アム・レジェンド

昨日、レイトショーでアイアムレジェンドを観てきた。
主演のウィル・スミス扮する、ロバート・ネビルは、たった独りで自らに課せられた使命を果たすために、
闘っているという、一科学者で、愛犬サムと暮らしていた。

詳しい内容は、まだ観ていない人のために敢えて書かないでおくけれど、
人間が文明を追い続けて、"進化"と信じて疑わない我々の生活の向上が、
いつか破綻してしまうのではないか、ということは、おそらく誰もが一度は考えたことのあることだと思う。

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Chabo Papa Profile


1975年7月東京でデビュー。小学校の頃から一人で放浪する癖があり、電車を子供料金で乗り継いでは運転士さんと知り合いになったりしていた過去を持つ。写真家を目指したり、音楽の道に入り込んだり、挙げ句の果てにはIT業界に浸食して道を誤り、今は30年住み慣れた東京を離れ、福井で生活している変わり者。ちなみに今でも乗り物好きのデジタルアイテム好き犬好き旅好きの自称ITエンジニア。

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