スマートフォン、ていうとなんかビジネス専用モデルとしか使い道がなかったイメージなんだけど、例のiPhone旋風のおかげで、ちょっとギョーカイが変革しつつあるようだ。
以前のエントリーでも書いたけれど、個人的に「iPhoneってどうよ」って思っていた。
UIだけ新しくして、アップルの冠乗っけただけじゃ売れんでしょ、という風に思っていたわけだけれど、想像通り、当初は話題性抜群だったにも関わらず、数ヶ月もたたないうちに売り上げは当初の半分にも達していないようだ。
よく言われることだが、スマートフォンは普通の一般向けのケータイとはコンセプトが違うんだから、機能的に不足があるとか言って比べる方がどうかしている、なんていう向きもあるようだ。
確かにその考えにも理はあるし、iPhoneの商品の性格を見る限り、それはスマートフォン寄りのスペックではある。
ただiPhoneのコンセプトは、今まで通りのビジネスユース向けの「特別な」ケータイではなく、一般のユーザーにも従来スマートフォンでしかできなかったPCメールや、PCサイトの快適なブラウジングなどの機能と、一般向けで主流となっているお気軽な音声通話やメール、音楽プレイヤーとしての機能を融合させ、その垣根を取り払うことにあったはずだ。
いまや、アキバの「ヨドバシakiba」に行けば、エントランスのすぐ右側にはホットモックが10台も並び、店員が必死に売り込みをかけている。
当然あいては企業じゃなくて、一般のユーザーだ。
iPhoneの発売は、それだけに限って言えば、appleにしても、ソフトバンクにしても、決して成功とまでは行かなかったかもしれないが、少なくとも「フツーのケータイ」と「スマートフォン」という二つのカテゴリの間にある壁を壊し始めた。
これは、今後の日本の携帯電話市場を、激変させる可能性がある。
その一つ、現在iPhoneのライバルとして再有力視されているのが、台湾HTC社製のTouchDiamondだ。
イー・モバイル HTC製 Touch Diamond(S21HT)

このHTCは最近多彩なラインナップで、このほかにもQWERTYキーボードと搭載した「Touch Pro」や、「Touch HD」なども今後順次日本に投入してゆく予定という。
「Touch Pro」に関しては、来年春にもauに導入することを発表したばかりだが、HTCとしてはドコモやソフトバンクにも供給してゆくという。
その第一弾として、「Touch Diamond」が10月よりイーモバイルから発売される予定。
イーモバイルは、新生の通信キャリアで、当然のことながらサービスエリアについては、他社には遠く及ばないが、近い将来ネットワークも充実されることだろう。
それに、イーモバイルは、PCと端末を接続(Bluetoothモデムとしても可)でPCで通信を行っても、上限4980円(その他オプションや分割金などの上乗せはあるが)で使い放題、速度は7.2Mbpsの高速など、他社キャリアのもっとも踏み込みにくいサービスを孤軍奮闘展開している、ベンチャー的な会社だ。
毎日日本中を飛び回っているような営業マンならまだしも、「電波が入るところで使えれば別にいいジャン」みたいな使い方をする人には、この価格はとても魅力的に映る。
無線LANにも対応しているから、町中のホットスポットやBBモバイルポイントで使えばパケット課金はされないし、Bluetoothで音楽も聴けるから、今までケータイで音楽を聴き過ぎて、電池がなくなる、なんて心配も軽減される。
本体も100gを切るほどの軽さで、一般のケータイと合わせて2台持ち歩いてもさほど負担にはならなそうだ。
今後、ドコモやau、ソフトバンクがHTC製の端末を発売する時期に、どのような料金プランを設定してくるかわからないが、イーモバイルほどのPC定額パケットプランを用意できる可能性は低いように思える。
そうなると、いよいよ携帯電話は4G(第4世代)の時代に突入。
ほとんど同じ端末を各キャリアを選んで購入することができる時代になってくる可能性もある。
フツーのケータイとスマートフォン。
この二つのカテゴリは、それぞれの顧客層の棲み分けをさせてきたが、その壁が取り除かれたとき、どのような流れが市場に巻き起こるか。
今回、ソフトバックはappleとタッグを組んでその第一歩を市場に送り込んだ。
しかし、一般のケータイにもはや当たり前の機能となっているワンセグやおサイフケータイなどの機能は搭載されていない。つまりそこだけはスマートフォン。
そのほかの部分は利便性を考え、かなり作り込まれているだけに、appleとしては忸怩たる思いだろう。
ただ、壁を壊してこの二極化されたカテゴリを融合させようと思うなら、一般の個人ユーザーに、機種変更やMNPを行う際の選択肢にいれてもらうことを望むなら、ワンセグやおサイフケータイといった日本発の、すでに定着した機能はどうしても考慮してもらわなければ今後の発展は難しいだろう。
まあ、「ケータイなんて、電話とメールだけできればいい」という人もいるだろうし、「機能がありすぎて使いこなせない」という人もいる。
フツーのケータイですらよくわからんのに、この上スマートフォンなどという余計訳の分からん物にされては堪らん、或いは「スマートフォン」をコンセプトとして開発されている端末に余計な機能を求めるのは間違いだ、という意見も分からないではないが、忘れてはいけないのは、その二つのカテゴリの垣根を取り払おうとしているのは、ソフトバンクという「携帯キャリア」なのだ。
私は、このTouchDiamond、買いたいと思っている。
イーモバイルはエリアの狭さを除けば、PC含めモバイル通信においてはサービス面で圧倒的有利な状況で、ドコモの携帯は料金プランを一つ落とし、その分データ通信はイーモバイルで賄う。
これでそんなに毎月の支払総額は変わらないことに気づいてしまった。。
携帯を二台持つことになんか、"ムダ"を感じてしまうこともなくはないけれど、やっぱりワンセグやおサイフケータイは必要だし、通話はエリア重視のドコモに分があるし、前述の機能が搭載されるようになれば一本化も考えるかもしれないが、今のところはちょっと無理だな、やっぱ。
でも、ホシィ・・・